自分でする、空き家管理の方法~実践編

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【1】門扉を開けて、入室します。空き家はあらゆる箇所が固着して、開け難いです。怪我をしないように慎重に開閉しましょう。

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【2】玄関の鍵を開けます。この時、施錠が事前に出来ているかどうかも意識して確認する事により、今後施錠忘れの発生を防止する事ができます。

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【3】室内履きに履き替えて、入室します。

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【4】では、軍手をはめましょう。空き家管理では、扉を開けたりなど、指を挟む危険性もある為、必ず軍手に代表される、作業用の手袋を用意しましょう。

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【5】窓を開放して行きます。なかなか開き難い窓もある為、怪我に注意して開放しましょう。空気の流れを作りたいので、できるだけ多くの窓を開放すると良いです。最低でも40分以上は開放します。

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【6】窓だけではなく、収納や物置、押入も開放します。この目的は、カビの発生を抑止する為です。収納などに関しては、常に開放して置くのも一つの手段です。しかしながら、日中でも暗い物件は扉に当たって怪我をする危険性がある為、ご注意下さい。

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【7】間仕切りや引き戸なども、空気の流れを良くする為に、動かしましょう。空き家の場合、襖などを事前に外し、お部屋内に立て掛けているケースがよく見受けられます。前項と同様、暗所では危険な為、倒れて来ないように、紐で固定するなど対策を行いましょう。

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【8】天井収納や天井部屋がある場合は、細心の注意を払って下さい。画像のような梯子がある場合は、経年劣化し、破損し大怪我に繋がりかねない為です。

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【9】天井部屋に窓がある場合も、開放しましょう。また雨漏りがないかを目視点検する事も忘れずに。しかしながら、この天井部屋というのは非常に危険です。比較的暗く、天井が抜ける可能性もあり、ネズミなどもおり不衛生です。換気する事に越した事はないのですが、あまり無理をせずに作業を行って下さい。

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【10】床下収納や貯蔵庫も開放しましょう。浸水や水が溜まっている事があります。

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【11】通水作業を行います。これは排水トラップに水を注水する事により、臭気の防止が目的です。最低でも各箇所3分間は行って下さい。

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【12】通水が可能な場所は全て行いましょう。浴室、お手洗い、洗面所なども忘れずに。

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【13】お部屋の拭き掃除を行います。日常の清掃と同じように床の種類によって、清掃方法は変わりますが、空き家の場合は埃(ほこり)と小さい虫の死骸が多いです。これらを除去するようにしましょう。

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【14】階段の手摺りなども拭き掃除をすると、ぐらつきが無いかを確認できるので一石二鳥です。

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【15】室内の拭き掃除が終われば、次は点検作業に移ります。雨漏りや閉め切りによりカビが発生すると、壁紙が剥がれて来ます。その壁紙を剥がす事はさほど難しくはありませんが、産業廃棄物の為、簡単には廃棄できませんので、ご注意下さい。カビの発生を少しでも防ぐ為に、通風はとても大事な作業です。

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【16】ベランダ部も点検しましょう。ベランダ、歩道や隣家に近い場所の為、手摺りが腐朽して落下したりすると非常に危険ですので、軽く触ったりして、強度を確認しましょう。

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【17】物干しスタンドなどは、サビなどから落下しやすい物の一つです。強風が発生した場合に非常に危険な為、あらかじめ外しておくか、しっかり固定しておくようにしましょう。テレビの八木式アンテナも同様です。

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【18】ベランダ以外にも、屋上や駐車場などに、このような波板はございませんか?波板は経年劣化と共に、留め具がサビて強風時に飛んで行ってしまうことがよくあります。その為、点検を入念に行います。もし、落下しそうな場合は予め外しておくことをオススメします(※産業廃棄物となる事がございますので、地域のクリーンセンターなどに一度ご確認下さい。)

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【19】隣家と接する境界壁や目隠しなども、破損がないかを確認しましょう。

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【20】それでは室外に移動して、掃き掃除です。タバコの吸い殻や買い物袋、落ち葉など、不審火の原因にもなりかねませんので、大きなゴミを中心に除去して行きましょう。

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【21】時間的、体力的に余裕がある場合は、除草やコケ取りも行いましょう。大変な作業ではありますが、一気に「空き家感」が軽減されますし、ご近所への配慮の気持ちも伝わります。

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【22】ご近所様へ積極的に挨拶を行いましょう。これは業者に依頼してもなかなかできない、自分で管理するからこそできる、メリットです。「こんにちは、隣の○○です。何かご迷惑をかけてる事、ございませんか?」という一言で構いません。ご近所様との関係が良好になれば、些細なトラブルから大きなトラブルに繋がる可能性がぐんと下がります。

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【23】この作業は毎回は必要ございません。植木や庭木などが繁茂(はんも)して、隣家との境界壁や道路に越境してる場合、その箇所だけ剪定バサミを使って切りましょう。「伸びている部分だけ」で構いません。6~7月が繁茂しやすいので、その時期に作業すると効果的ですが、熱中症に注意して下さい。

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【24】雨樋(=雨を地上に流す管)も目視点検を行いましょう。よく雨樋の端にコケが発生して、うまく雨水が流れない現象が見受けれます。雨漏りの原因にもなるので、危険を伴う作業ですが、無理せず確認できる範囲で行いましょう。

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【25】水道の締め忘れが無いかを確認する為に、水道メーターを確認します。パイロットと呼ばれる風車のような計器が回っていなければ、水は出ていません。分かりやすい説明がこちらのサイトに載っております。

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【26】電気メーターも同様に確認しておきましょう。

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【27】いよいよ、最終段階です。瓦屋根の場合は登って確認することは危険ですので、目視確認をしましょう。併せて、外壁なども目で見て、現状を把握しましょう。

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【28】室内の窓を全部締めて、確実に施錠して行きましょう。

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【29】郵便物の整理も忘れずに行いましょう。今回の物件は、テープで封緘してますが、空き家である事を隠したい場合はテープを貼りません。その場合、郵便物が溜まっていますので、廃棄もしくは整理しましょう。

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【30】施錠を確実に行い、作業は終了です。

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【31】窓を全部閉めたかなど、不安要素が残るのが空き家管理です。その対策として、チェックシートを作成することをオススメします。チェックリストの例も載せておきますので、参考にして下さい。クリックするとダウンロードいただけます→ 自分でする空き家管理チェックシート


■いかがでしたでしょうか?

この一連の作業を、月に2回行って頂きますと、効果があると思います。

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